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日本のフォントメーカー、NIS Fontの公式ブログです。 NIS Fontは、DTP用フォントや高品位フォントを開発し、Windows、Macintosh向けの書体販売やメーカーへのOEM提供など、幅広い業態で使用されています。

【フォントまめ知識】外字ってなんだ!?

今回は「外字」についての内容です!

【外字って何?】

一言でいうと「フォントに収録されていない(収録しきれない)文字」を「外字」と言います。

フォントによって文字セット(収録文字)は異なりますが、基本的には基準になるJIS規格(JIS X0208)、第1、第2水準に含まれない漢字となります。

どんな文字が該当するかというと、普段使わないような難しい漢字や旧字体のようなものをイメージするとわかりやすいかなと思います。
※字によっては旧字体などでも第一水準や第二水準に含まれている場合もあるので、厳密ではないですが。

【何故フォントに収録されないのか】

フォントには文字の識別コード(文字コード)と文字の図柄(キャラクタ)をひもづけしてセットとする領域があり、「この文字を指定した場合、この図柄を表示させる」というような働きをします。

文字コードには、区点コードやJISコード、Shift-JIS、Unicode(ユニコード)などの種類がありますが、「ひとつの文字コードに対してひとつの図柄」となるため、「同じ文字の表示違い」のような文字は同時にセットする事が出来ないのです。

例えば「亜」という文字は、区点では「1601」、JISでは「3021」、Shift-JISは「889F」、Unicodeだと「4E9C」、という具合にコードが割り当てられています。

「髙(高の異体字、はしごだか)」という文字は、Unicodeでは「9AD9」というコードが割り当てられていますが、区点やJISには割り当てがありません。

JISとしては「髙」という文字のコードを定めていない状態です。

 

【外字を表示させるには】

さてそれではPC上で外字を表示させるにはどうしたら良いでしょうか?

そもそも先程の「文字コード」としてJISやUnicodeに定められていない文字は、PCで入力する段階で変換候補に出てこない場合があります。

PCで入力ができても、使用するフォントの文字セット内にその文字の図柄が登録されていない場合は、表示がされなかったり、別のフォントに置き換わったりしてしまいます。

その場に必要になってくるのが「外字フォント」になります。

【外字フォントとは】

「外字フォント」は「外字の領域の文字のみ」を収録した書体です。

通常と異なる位置(コード)に文字をセットしてあるので、普通に変換入力しても意図した漢字は出てきませんので、対応表などを見ながら、希望の文字が表示されるよう操作する手間があります。

例えばJTCウインM3外字で「亜」と入力すると「明治」の特殊記号が表示されます。

 

NISFontの外字の場合は、付属の資料に収録文字一覧のPDFがあり、文字の図柄に対応している区点コードを記載しているので、PCの機能の文字コード表やIMEパッド、文字ビューアなどから表示したい文字をダブルクリックして入力していく必要があります。

前述した通り、外字フォントは通常の文字コードと違うため、フォントを通常のフォントに切り替えると全然別の文字に変わってしまうので注意が必要です。

また、自分で印刷する場合や、画像で書き出す場合、PDFにする場合などは大丈夫ですが、外字フォントを使ったテキストのデータを、外字フォントの入っていないPCに持っていってしまうと、フォントが置き換わってしまうので、こちらも注意が必要です!

 

 

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