今日は、NB特殊楷書体にも収録されている「変体仮名」についてのお話です。
※NB特殊楷書体についてはこちらの記事をごらんください!
【新書体告知】NB特殊楷書体
【新書体リリース】NB特殊楷書体M、B
【変体仮名ってなに?】
変体仮名とは、通常の学校教育などで習わないひらがなの総称です。
変体仮名(異体仮名とも)とは、通常利用されるひらがな(現在の学校教育で習う文字、現用字体)とは異なるひらがなの総称です。
変体仮名は現在、看板や書道などの限られた用途、場面でしか使われていません。
・例:看板、のれん
ひらがなは、元の漢字を崩したり略したりしたものですが、学校教育のために字体が統一される以前は、同じ読みに対しても、元になった字(字母)が複数あったり、崩し方が違ったりなどのバリエーションが多くありました。
・字母の異なる「い」
【どのように使われるの?】
現代では、上述のように看板やのれん、書道などに用いられるに留まっていますが、昔はひとつの文章のなかでも使い分けがされていたようです。
◇使い分けの例
・特定の語句(単語など)を表すために用いる。
・語頭、語中や語尾、助詞などでの使い分け。
・同音が続く場合、同じ字が続かないようにする。
・濁音(濁点のついた字)、拗音(ゃ、ゅ、ょ)、促音(っ)。
また、ひらがなで書かれた仮名文章の単調さを無くすなどの効果を狙った用法もあるようです。
※ここら辺はあまり現代風の使い方ではないですが、年代を意識したクリエイティブを作成する際は意識しても良いかと思います。
現代では、書道作品以外だと街角の看板やのれんで見かけることが多いですね。
老舗の看板などは旧来の変体仮名表記だったり、老舗感や高級感を演出するために変体仮名を用いる場合も多いと思います(飲食店などに多い印象ですね)。
変体仮名について、軽い内容でしたが今日の内容はここまでです。
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